北新地社交料飲協会 青年部

昭和37年に設立された「北新地社交料飲協会」。当会は、大阪府社交飲食業生活衛生協同組合に属する一支部であり、その中でも最大の団体だ。大阪キタの風物詩になっている、「堂島薬師堂節分お水汲み祭り(毎年2月3日開催)」をはじめ、北新地を中心とした地域活動は、多岐にわたる。
そして、その「北新地社交料飲協会」には若手による集いが存在する。北新地で働く50歳以下の、飲食店オーナーや従業員を対象にした、「北新地社交料飲協会 青年部」だ。「社交料飲協会は全国各地にありますが、“青年部”という組織を設けているのは北新地が唯一」とは、広報部長の織田高央さん(「バー織田」店主)。発足は2006年。当初は34名でスタートしたが、現在、会員数は70名を越える。「北新地をこよなく愛する、熱い想いを持つ若手ばかりなんです」。
活動のひとつに、「北新地社交料飲協会」本体のサポートが挙げられる。年明けの「えびす詣 招福行列」や、2月「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」、そして11月開催の「ようこそ!北新地へ!パーティ」など、年に7回のイベント運営・進行などを、青年部が担うのだ。
このほか、地域のボランティア活動にも貢献する。「サイクルサポーター」という名のもと、青年部のメンバーが月に1度集まり、放置自転車や迷惑駐輪を整理したり、ゴミ拾い等をおこなう。また、春と秋の交通安全週間には、北新地本通りをパレード。織田さん曰く、「北新地が、安全・安心、かつ美しい街であり続けるためには、この街で働く若手が勇んで出ていかなければ。これからもボランティア活動には、積極的に取り組んでいきたいですね」。
年間行事やボランティア活動以外に、青年部独自の交流も多い。年に1度おこなう地方研修では、国内の焼酎・酒蔵巡りや、ウイスキーの蒸留所などを訪問。また、夏と秋には近場の遠足も実施する。ある時は、「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」にちなみ、本山である奈良・薬師寺を訪ね、薬師寺金堂のお香水(こうずい)を実際に汲んだことも。近場・遠方に関わらず、常に多くのメンバーが集い、交流を深めるのだ。
「ひとつのイベントが終われば、その達成感は素晴らしいもの。打ち上げなどでは皆が底なしに飲む、じつに楽しい会とも言えますね」と、織田さん。北新地で働く若手同士の交流が、店それぞれの繋がりを深め、しいては北新地という街が活性化する。そのような会へと発展し続けている。






発足 | 2006年 |
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会員 | 北新地で働いている、熱意のある、50歳以下の方。 協会会員の推薦または、北新地内の不動産業者からの紹介が必要。 |
[ 掲載日:2011年3月1日 ]