食を通じて街に活気を!堺で店を営むシェフが集結。

堺最強 食の匠(さかいさいきょう しょくのたくみ)

「堺最強 食の匠」23店舗のオーナーシェフをはじめ、スタッフが勢揃い。

2011年10月16日、堺市役所前で開催された「SOIYA SAKAI」。和太鼓・踊り・歌などを自由にコラボレーションする、堺から発信する音楽祭だ。第7回目の今年は、新しい試みとして、堺で飲食店を営む、熱きオーナーシェフたちによる23店舗が集結。屋台ブースでは、各店渾身のこの日限りのメニュ−を提供。人気料理店の料理を一度に楽しめるだけあり、地元客を中心に賑わいをみせた。

大盛況だったこの料理人たちの集いは、その名も「堺最強 食の匠」。当会の始まりは、2010年秋に遡る。市内でイタリア料理店を営む藤澤一聡さん(ピッコロカプリーチョ店主)は、会発足のきっかけをこう話してくれた。「堺の飲食店にもっとお客さんを集めることができないか?ミナミに出るより、堺で消費をしてもらうためにはどうしたらいいのだろう?とかねてから考えていました」。そんな折、「SOIYA SAKAI」事務局から声がかかった。「今の時代、一人勝ちはできません。堺で店を営む熱き心を持った個人店のオーナーにお声がけをし、「堺最強 食の匠」を立ち上げることに。堺にはいろんな飲食店があるのだということを少しでも多くのお客様に知っていただき、食を通じて堺を盛り上げることができればと思ったのです」。

参加店舗は和洋中、スイーツやBAR、そして野菜ショップと、そのジャンルは多岐に渡る。メニュ−は「穴子とポルチーニのリゾットの焼きおにぎり ひつまぶしスタイル トリュフ添え(ピッコロ カプリーチョ)」や、「松茸と黒毛和牛のすき焼きコロッケ(遊粋膳 ちゃんこ鍋 有彩)をはじめ、5店舗がコラボレーションをしたお弁当など。ワンコインメニュ−も多く、明らかに採算度外視といえる料理の数々。「反省点も多いですが、今回は初めての取り組みでしたので、店の広告費だと思って取り組みましたね」とは、石原政男さん(ワインバー アイ・ローズ店主)。

このイベントがきっかけで、各店舗にも変化があったそう。河中鉄弥さんは(和彩 弥 嶋川 店主)、「従業員やアルバイトの子たちもスタッフ全員でイベントに臨みました。結果、日々の仕事にも結束が芽生えました」。また、若松 登志子さん(遊粋膳 ちゃんこ鍋 有彩 代表取締役)は、「祭が終わった後は、あきらかにお客さんが増えました。当店は男性のお客様が多いのですが、女性グループのお客様の姿も」と話す。

今後の展開について、藤澤さんは「来年度のSOIYA SAKAIへの出店をはじめ、メンバーによる料理教室を開催したり、たとえば当会の制作物をつくるなど、“堺の食”を軸にした町づくりをおこなっていきたいですね」と話してくれた。

ワインバー アイ・ローズは「焼きスパゲッティ ペスカトーレ」ほか、5店舗によるコラボ弁当も。
朝10時のオープンと同時に、ブース前には行列も。
野菜ショップもお目見え。堺産を中心とした野菜の販売をおこなった。
屋台料理は350円~500円が中心。料理のコストパフォーマンスがじつに高く、売り切れも続出した。
「穴子とポルチーニのリゾットの焼きおにぎり ひつまぶしスタイル トリュフ添え」500円。(ピッコロ カプリーチョ)
堺最強 食の匠
会員 堺市で飲食に従事する、志の高いオーナーシェフとその店舗

[ 掲載日:2011年11月4日 ]