一般社団法人 日本ソムリエ協会 関西支部

ワインの普及と、ソムリエの技術の向上を中心に活動をおこなう、「一般社団法人 日本ソムリエ協会」。1969年、「飲料販売促進研究会」として設立した後、改称され、2015年に46年目を迎える。
当協会のおもな活動は、まず、ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパートなどの「呼称資格認定試験」の実施が挙げられる。今年8月におこなわれた試験では、7000名を超える受験の応募があり、年々、受験者は増える一方だという。また、「ワイン検定」が2012年よりスタート。こちらはワインに興味があるビギナーを対象とした検定試験だ。このように、ワインの普及を目的とした、プロ・アマチュア向けの試験を実施している。
1万人以上の会員を有する当協会は、飲食サービス業を中心としたプロフェッショナルな団体と思われがちだが、一般の方も会員としての参加が可能だ。また、北海道から沖縄まで全国に12の支部がある。今回紹介する「一般社団法人 日本ソムリエ協会 関西支部」は、近畿2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・和歌山県・奈良県・滋賀県)、そして北陸3県(富山県・石川県・福井県)を統括する支部として、さまざまな活動をおこなう。
当協会の理事であり、関西支部長の植田幸治さん(ポンテベッキオ)は、「会員の皆さんを対象に、勉強会といったスキルアップの場はもちろん、一般の方々にも楽しんで参加して頂ける会に」と話す。活動内容は、先述の「呼称資格認定試験」のほか、勉強会、さらには一般客参加型のイベントなども行う。
勉強会は、年4回の例会をはじめ、年に10回の分科会などが挙げられる。2014年11月に開かれた例会では、「女性経営者としてのワインとソムリエ像」と題し、当協会関西支部 大阪地区副地区長の猪瀬和美さん(BAR DE ONEオーナーソムリエール)が、テイスティングを交えながら、女性目線のワインへの取り組みなどを講義。「女性にどんどん活躍して頂ける支部でありたい」と植田さん。このほか、賛助会員に協力を頂いたうえでのワインセミナー、さらには支部独自のワイナリー研修も。
また、2014年11月には、京都・左京区にある料理旅館「吉田山荘」にて、会員はもちろん一般のお客様を対象にした、関西支部初となる懇親会ワインパーティーを実施。京会席とワインのペアリングを楽しんで頂くというのが狙いだ。本協会の石田博常務理事から「ワインを飲んで頂いた後に、ひと口分の料理を口に入れてよく噛んで頂き、料理を飲み込む直前に料理と同じ量のワインを口に含んでください」と説明が。その後、料理の素材の風味を感じれば、両者のマリアージュが成立した証拠。もしワインの味しかしなければ、ワインが勝ちすぎている、とプロならではのアドバイスが。フラチャコルタをはじめ全6種のグラスワインと、7品の京会席のペアリングを楽しむ会となった。
植田さん曰く、「懇親会ワインパーティーを皮切りに、一般の方々が楽しみながらワインを勉強する機会を、今後も設けたい」という。また、若手ソムリエの育成にも余念がない。年に1度、若手ソムリエの育成と輩出を目的とした「ソムリエ・スカラシップ」が、そして3年に1度、「全日本最優秀ソムリエコンクール」が開かれている。「入賞者は海外大会の出場権を得ることができます。関西支部から日本代表メンバーを輩出できるよう、若手ソムリエに興味をもってもらえるような活動も行いたいです」と、次世代育成への意気込みも語ってくれた。






連絡先 | ポンテベッキオ TEL.06-6229-7770 |
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HP | http://www.sommelier.jp/kansai/ |
正会員 | 入会金1万円/年会費1万5000円(1月〜12月) 入会案内および会員特典は下記URLをご確認ください。 http://www.sommelier.jp/honbu/article/100039/ |
[ 掲載日:2014年12月26日 ]